梅雨が明ければ、本格的な夏の到来。そして福岡の人々にとって「夏の始まり」といえば、やっぱりあの神事ですよね。そう、「筥崎宮 夏越まつり(なごしまつり)」です。
2025年も7月26日(土)・27日(日)に開催が予定されており、厳かで幻想的な夏の夜を楽しめる、福岡でも指折りの伝統行事となっています。
⛩️ 筥崎宮ってどんな神社?
筥崎宮(はこざきぐう)は、福岡市東区に鎮座する「日本三大八幡宮」のひとつ。大分の宇佐神宮、京都の石清水八幡宮と並び称され、長い歴史と格式を誇ります。
とくに有名なのが「敵国降伏(てきこくこうふく)」の文字。元寇襲来の折に、神風が吹いたとされる伝説が残ることから、災難除けや厄除け、必勝祈願に訪れる人も多いんです。
🌿 「夏越の祓」って何?
さて、夏越まつりの中心となるのが「夏越の祓(なごしのはらえ)」と呼ばれる神事です。
これは、半年分の穢れや災いを祓い、無病息災で残りの半年を迎えるための儀式。神社の境内には「茅の輪(ちのわ)」と呼ばれる大きな輪が設置され、それをくぐることで、心身を清めるとされます。
2025年も、夕方からこの茅の輪くぐりを行う人々で筥崎宮の境内はにぎわいを見せます
🕯️ 夜の境内が「幻想的」すぎる理由
日が暮れると、境内の雰囲気は一変します。提灯の灯りがぼんやりと辺りを照らし、涼しい夜風が頬をなでます。
特に見てほしいのが、楼門の裏手に広がる灯籠の演出。静けさと灯りの揺らめきが重なって、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚を味わえます。
「夏の喧騒」の中で、これほど落ち着けるお祭りはなかなかありません。
まとめ
夏越まつりは、ただのお祭りではありません。自分の中の不要なものを祓い、心をリセットする「夏の浄化儀式」。
美しい神事と、ほのかな灯り。屋台の香ばしい匂いに包まれながら、静かな感謝と祈りを込めて歩くひととき。今年の夏の始まりに、ぜひ筥崎宮を訪れてみてはいかがでしょうか?