若い頃に似合っていたものが、今も必ずしも似合うとは限りません。
顔色を明るく見せてくれた色が、今はなんだかしっくりこなかったり。
フィット感のある服が好きだったけれど、今はゆったりとした着心地を好むようになっていたり。
「今の自分」に似合うか、心地よいか。
服を見直すとき、大事なのは【過去】ではなく【今】の目線です。
思い出が詰まった服は、写真に収めるのも一つの方法。
手放すことは、思い出を捨てることではありません。
これからの自分にふさわしいものを選ぶための、大切なステップです。
手放してスッキリする服リスト
断捨離を始めるときは、「何を捨てるか」ではなく、「何を残すか」で考えるとうまくいきます。
でも、参考までに手放しやすい服のリストを挙げておきますね。
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色あせ・毛玉ができたニットやカットソー
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サイズが合わなくなったパンツ、スカート
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流行りすぎたデザインの服
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「高かったから」「もったいないから」と保管している服
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もう何年も袖を通していない冠婚葬祭用の服
これらは、クローゼットのスペースを無駄にしてしまいがち。
潔く手放すと、空間だけでなく心もスッキリと軽くなります。
クローゼットを整える基準は「少数精鋭」
60代のクローゼットに必要なのは、たくさんの服ではありません。
少ないけれど、どれを着ても「今日も素敵」と思える服だけあればいい。
目安として、
トップス7〜8枚、ボトムス3〜4本、アウター2〜3着、小物や靴数点。
これくらいに絞ると、毎朝の「何を着よう?」問題が嘘みたいに消えます。
色も、ベーシックカラー(白・黒・ベージュ・ネイビー)をベースにしながら、
好きな色を1〜2色差し色として加えると、おしゃれにまとまります。
軽やかに暮らすための「捨て時」とは
服を手放すタイミングには、明確なサインがあります。
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試着して「なんか違う」と感じた
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着た後に、ちょっと疲れる気がした
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鏡に映った自分が嬉しくなかった
そんなときは、捨て時だと思って間違いありません。
迷ったときは、**「この服、もう一度買う?」**と自分に問いかけてみてください。
答えが「YES」なら残して、「NO」なら手放す。
シンプルですが、とても効果的な判断基準です。
60代女性のための断捨離成功法則
無理に全部一気に片付けようとしなくて大丈夫。
断捨離は、少しずつ、マイペースに進めるのが成功のコツです。
ステップ形式で進めましょう。
① まずクローゼットの服を全部出す
② トップス・ボトムス・アウターなど、カテゴリごとに分ける
③ 「着てる」「着たい」「着てない」に仕分ける
④ 「着てない服」は写真を撮って記録したら感謝して手放す
⑤ 残った服たちを、心地よい順番に並べ直す
この作業をするだけで、
あなたのクローゼットは、今までとは比べ物にならないくらい“あなたらしい場所”に生まれ変わるはずです。
まとめ
服の断捨離は、単なる「片付け」ではありません。
過去の自分を肯定しながら、今の自分をもっと大切にするための、小さな勇気の積み重ねです。
新しい一日を、
新しい気持ちで始められるように。
そして、これからの日々をもっと軽やかに楽しめるように。
60代の今だからこそ、
「今の私に似合う服だけを選ぶ」そんな贅沢を、ぜひ味わってください。
あなたのクローゼットに、たくさんの幸せが詰まりますように。